ボーイスカウト活動は、各年齢層に応じ5つの年齢別プログラムにより構成されています。1995(平成7)年以降、各部門に女子が参加できるようになりました。同じユニフォームを着用し、キャンプやゲーム、奉仕活動など一緒に活動しています。
各年齢別プログラムには名称があり、それぞれを「〇〇隊」と称して活動しています。一番下は小学校1年生からのビーバー隊(ビーバースカウト)、小学校3年生からはカブ隊(カブスカウト)、小学校5年生からのボーイ隊(ボーイスカウト)、中学2年生からのベンチャー隊(ベンチャースカウト)、大学生からのローバー隊(ローバースカウト)があります。これはボーイスカウト盛岡第5団独自のプログラム名称ではなく、ボーイスカウト日本連盟が定めている正式な名称として、日本全国にあるボーイスカウト団体で共通の名称になります。
(余談:アメリカでは、高度な冒険やスポーツをするバーサティ・スカウトや、海事に焦点を当てたシー・スカウトといったプログラムもあります)
年齢に合わせて上の隊に上がることを「上進」と言います。毎年10月に「上進式」が行われます。
(※上進とは?)
各隊の紹介
ビーバー隊(ビーバースカウト)
ビーバー隊での活動は小学校1年生の4月から小学校2年生の10月までになります。
(就学直前の1月から仮入隊できます)
ビーバー隊は最年少のスカウトでボーイスカウト盛岡第5団のアイドル達です。「みんなと仲良く元気に遊びます」「自然に親しむ」「楽しみや喜びを分かち合う」などをねらいとし、さまざまなことにチャレンジします。全ての活動において「なかよし」をモットーに、学校を超えた地域の仲間たちと、楽しく遊びながら「集団」に慣れていく活動をします。集団の中では、みんなで仲良く遊ぶために必要なルールを守ったり、順番を待ったりすることも、遊びを通じて自然と身についていきます。
1年生は「ビーバー」、2年生になると「ビックビーバー」と呼称します。ビックビーバーは1年生のビーバーたちの面倒を見る存在です。ビーバー隊ではパトロールシステムはないですが、このころから下の子の面倒を見るという精神を自然と身につけるべく活動の中に取り組んでいます。
(※パトロールシステムとは)
川や森、近所の公園など、家から一歩出たら、そこにはたくさんの冒険が待っています。いつも前を通る近所の公園も、仲間と一緒に生き物を見つけたり、水遊びや探検をしたりすると、新たな発見や興味が生まれる特別な場所になります。昔に比べ、子どもたちが外で遊ぶ機会が少なくなってきています。小さいころに自然に触れる体験は一生もので、感性を育む大事なことだとボーイスカウトでは提唱しています。小さいころにしか体験できない身近な冒険を、是非ボーイスカウトの仲間たちと体験してください。
モットー | なかよし |
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ビーバー隊の やくそく | ぼく(わたくし)はみんなとなかよくしますビーバー隊のきまりをまもります |
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ビーバー隊の きまり | 1、ビーバースカウトは、げんきにあそびます |
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2、ビーバースカウトは、ものをたいせつにします | |
3、ビーバースカウトは、よいことをします |
章 | 木の葉章活動に参加すると、活動内容に応じた色の木の葉章(葉っぱのシール)が授与されます。ビーバーノートに葉っぱが無い木のイラストがあり、木の葉章を授与されたらそちらに貼っていきます。 |
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小枝章上記の木の葉章を10枚集める(10回活動に参加する)ことで小枝章は授与されます。小枝章は制服の帽子左側に着用できます。小枝章には、スカウト自身が頑張って活動に参加した証です。帽子に小枝がいっぱい貼ってあるとかっこいいです! |
8つ道具 |
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カブ隊(カブスカウト)
カブ隊での活動は小学校2年生の11月から小学校5年生の10月までになります。
ビックビーバーの子どもたちが、小学校2年生の10月に無事に上進すると、元気なカブスカウトになります。カブ隊では全ての活動において「いつも元気」をモットーに、「自分の事は自分でする」「みんなでルールを作って仲よく遊ぶ」「自然や社会と触れ合うこと」といった目標を通じ、自立心や創造力を身につけます。
カブ隊では「組」という小グループで活動します。組での活動は仲間意識を高め、体力に自信がない子や引っ込み思案の子どもでも、仲間と協力して多くのテーマにチャレンジすることによって、「自分にもできるんだ」と思う事が増え、生き生きとはつらつな表情が多くなっていきます。また、仲間との協力を繰り返すことで、「仲間の中のひとり」であるということも知ります。
野外に出るとさまざまなことに興味がわき、自分にできることやチャレンジしたいことも増えていきます。体を動かす楽しみを感じ、より積極的になります。カブ隊では3学年が一緒に活動するので、上の子が下の子を見たり、下の子が先輩にあこがれたりしながら、1年を通じて大きく成長していきます。
モットー | いつも元気 |
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カブ隊の やくそく | ぼくはまじめにしっかりやります。カブ隊のさだめを守ります。 |
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カブ隊の さだめ | 1、カブスカウトは、すなおであります |
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2、カブスカウトは、自分のことを自分でします | |
3、カブスカウトは、たがいに助けあいます | |
4、カブスカウトは、おさないものをいたわります | |
5、カブスカウトは、すすんでよいことをします |
章 | ステップ章ボーイ隊からある進級記章のカブ隊版です。りす章、うさぎ章、しか章、くま章のそれぞれは、当該課程への進級時に授与されます。 |
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月の輪章くまの課程のカブスカウト(くまスカウト)は 、小学校5年の1月になると、「月の輪」に取り組みます。月の輪チーフリングと月の輪章を着用し、月の輪組を活動の単位として、「月の輪集会」の中でボーイスカウトの班活動に近い形の活動を体験します。 | |
チャレンジ章チャレンジ章とは、カブスカウトの活動課程における選択課目のことです。「社会生活」、「自然と野外活動」など5つの分野で全40課目が設定されています。各課目それぞれ査定基準をクリアしたらワッペンを授与されます。カブスカウト活動の3年間で、日々の活動に参加したら全員授与されるものもあれば、活動外でチャレンジを行い、隊長に報告(その場で見せたり、ノートに記録して見せたり、動画で見せたり)して授与される科目もあります。 ワッペンを授与されたら、5個までは制服の右腕に貼り、それ以上はタスキに貼っていきます。ボーイ隊に進級する上進式で、40課目すべてタスキに貼ってあるとかっこいいので、是非チャレンジして40個すべてGETしよう! |
9つ道具 |
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ボーイ隊(ボーイスカウト)
ボーイ隊での活動は小学校5年生の11月から中学校2年生の10月までになります。
ボーイ隊では「班」というグループの中で、それぞれが自分の役割をもち、協力して活動します。キャンプやハイキングなどの野外活動の中で「リーダーシップ」「協調性」「社会性」などを育み、奉仕活動を積極的におこなうことで、「役に立つことの大切さ」を学びます。
普段の生活とは異なり、不便なことも多いキャンプでは、快適に過ごすために出来ることを仲間とともに試行錯誤します。ボーイスカウト年代以上の共通のモットー「そなえよつねに」を意識し、五感を使って知識や技能を得ること、心構えをもつことなど、いろいろな意味での「そなえ」を大切にしながら、協力して成し遂げる事を学びます。
ボーイスカウトでは「ちかい」という信条と、「おきて」という日常生活における「ものさし」があります。キャンプはもちろん、スカウト活動以外の時でも常にスカウトであるという意識をもって行動することで、自分のことはもちろん、周りを気遣ったり、困っている人に手を差し伸べたりできるような「一人前」な自分に近づきます。
モットー | そなえよつねに |
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- ちかい - | 私は名誉にかけて次の三条の実行を誓います。 | 一、神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります |
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一、いつも他の人々をたすけます | ||
一、身体を強くし心をすこやかに徳を養います |
- おきて - | 1、スカウトは誠実であるスカウトは、信頼される人になります。真心をこめて、自分のつとめを果たし、名誉を保つ努力をします。 |
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2、スカウトは友情にあついスカウトは、きょうだいとして仲よく助け合います。すべての人を友とし、相手の立場や考え方を尊重し、思いやりのある人になります。 | |
3、スカウトは礼儀正しいスカウトは、規律正して生活をし、目上の人を敬います。言葉づかいや服装に気をつけ、行いを正しくします。 | |
4、スカウトは親切であるスカウトは、全ての人の力になります。幼いもの、年寄り、体の不自由な人をいたわり、動植物にもやさしくします。 | |
5、スカウトは快活であるスカウトは、明るく、朗らかに、いつも笑顔でいます。不平不満を言わず、元気よく、進んでものごとを行います。 | |
6、スカウトは質素であるスカウトは、物や時間を大切にします。むだをはぶき、ぜいたくをせず、役立つものは活用します。 | |
7、スカウトは勇敢であるスカウトは、勇気をもって、正しく行動します。どんな困難なことがあってもくじけずに、新しい路をきり開きます。 | |
8、スカウトは感謝の心をもつスカウトは、信仰をあつくし、自然と社会の恵みに感謝します。お礼の心で、自然をいつくしみ、社会に奉仕します。 |
章 | 進級記章本進級課程は、初級スカウトから富士スカウトまでの一貫した進歩制度であり、初級-2級-1級-菊-隼-富士の6段階の進級章を全て取得して到達点である富士スカウト章を目指します。 |
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技能章技能章は、専門的な技術を身に付けたことを証明する章のことで、スカウトの得意な活動分野に合わせて自由に選択できるように、全83種類の技能章を設けています。 |
ベンチャー隊(ベンチャースカウト)
ベンチャー隊での活動は中学校2年生の11月から高校3年生の3月までになります。
ベンチャー隊では、関心を持った様々な課題や問題について個人やチームで考えて活動します。(活動内容を自分たちで考え、実行していきます)その上で、ボーイ隊からのモットーである「そなえよつねに」や、「ちかい」や「おきて」は、ベンチャー隊になっても変わりません。仲間とさまざまな計画を立てて実行し、良かった点、悪かった点などを考え、過程において学んだことや理解したことを踏まえ、また次のステップへと進んでいきます。
ベンチャー隊ではボーイ隊と同じように、「進級記章」や「技能章」は継続して行われておりますので、挑戦したいスカウトは興味のあるものや得意分野の技能章を選び、計画的に取得できるようにチャレンジしていきましょう。自らが行動することで、知識や技能、心構えがより定着し、自立心や協調性、リーダーシップの発揮などにつながります。
ローバー隊(ローバースカウト)
ローバー隊での活動は高校卒業から25歳までになります。
ローバー隊では、自身がそれまでに得た体験や知識、技能を基に「社会や世界の課題」に挑戦します。また、他の人々に「奉仕」することで自らの成長に繋げ、自分自身の将来の目標や社会とのかかわりについて考え行動していきます。
現在ボーイスカウト盛岡第5団ではローバー隊の主な活動はありません。大学生年代対象のローバー隊対象者は、ほとんどが地元を離れます。盛岡第5団も例外ではありません。何人かは首都圏の大学や企業に在籍しながら、ボーイスカウト盛岡第5団にローバー隊として登録しており、隊長からは日本連盟、岩手連盟、団の情報をメールなどで情報共有しています。
大人となる年代までスカウト活動を続けてきたローバースカウトは、何よりもスカウト活動の楽しさを知っています。その為、地元の大学や企業に就職したスカウトは、指導者・リーダーになるスカウトもいます。スカウト活動や団の人たちと関係を保つことで、さらなる社会性を身につけ、後輩スカウトたちの手本となるような憧れの存在になります。
上進について
ビーバー隊からカブ隊、カブ隊から、ボーイ隊、ベンチャー隊、ローバー隊と子どもたちが年齢に合わせて隊を移動することを「上進」といいます。ボーイスカウト盛岡第5団では毎年10月に団の全スカウトが集まり上進式を行っています。「上進」の際は、伝統行事として、上進式の前日にナイトハイク活動を行い、ゴール地点で舎営をして翌日に上進式を行うという行事を毎年おこなっています。
ナイトハイクとは、長距離ハイクをする活動です。隊ごとに歩く距離が異なり、ビーバー隊は10Km、カブ隊は20Km、ボーイ隊は30Km歩きます。ベンチャー隊は引率として、ビーバー隊やカブ隊に加わり一緒に歩きます。
(余談:ベンチャー隊は別の伝統行事で100Kmハイクをします。一関から盛岡目指して20時間以上歩きます。すごい!)
ビーバー隊・カブ隊は交通ルール、危険予測、社会のルールを学びながら、力を合わせてゴールを目指します。小学校1年生でもほとんどのビーバースカウトがみんなで10Kmを完歩し、カブ隊のスカウトも立派に20Km歩いて完歩します。カブ隊は組に分かれ、各組それぞれが地図を見ながら力を合わせてゴールを目指します。ボーイ隊になると、地図・コンパスを用いて、できる限り班の自治によってゴールを目指します。
お昼前にスタートして、ゴールは夜になる為ナイトハイクという名前がついています。夜中のゴール地点では親御さんたちがまだかまだかとスカウトたちのゴールを待つ恒例の風景があり、毎年感動の行事です。子どもたちにとっては歩く距離が長く、とても大きな試練です。仲間と力を合わせて完歩することによって自信を持ち、胸をはって翌日の上進式で上の隊へと成長していきます。
上進式では、先輩スカウトたちが優しく誘導して、新しい仲間を歓迎します。
- お電話でのお問い合わせ
- お電話の際は「ボーイスカウトのホームページを見てお電話しました」と、
お伝えいただければスムーズです。 - 019-623-6662(内宮)
- 019-623-6662(内宮)