ボーイスカウト活動では、スカウトの「きまり」、団の「きまり」があります。このような「きまり」がある背景にはしっかりとした意味があります。以下はボーイスカウト盛岡第5団の「きまり」になります。
団のきまり
活動中は自分の子を気にかけない、声をかけない
主にビーバー隊です。どこにいても自分の子は気になります。指導者からすると、「まだ声を掛ける、手を出さなくてもいいタイミングなのに・・・。」と思うことがよくあります。声を掛けてはだめ、手を出してはだめではなく、他に同じような子どもたちがいますので、そちらに目を向けてください。スカウト活動に顔を出してくださる親御さんにとっても、子育てについてさらに理解を深める場となるかと思います。こどもたちにとっても、親以外の大勢の大人と触れ合う良い機会となり、このときから社会性を磨いていくねらいもあります。
声や手を出したくなった時には、2,3人隣の子からお願いしますとお話ししています。自分の子に行き着くまでに声を掛けたり手を出したりしなくてもよくなるかもしれません。自分の子以外の子と交わる機会は貴重かと思っています。
活動中は写真をとらない
盛岡第5団では、活動中の写真撮影は、撮影係を依頼された保護者および指導者のみです。
親御さんからカメラを向けられるとこどもは構えてしまいます。ボーイスカウト活動では、のびのびと活動してもらいたいと考えています。また、「自分の子は気にかけない、声をかけない」の項目とも重なりますが、写真はどうしても自分の子が中心になり他が見えなくなってしまいます。
活動に参加してくださる親御さんは、活動中は自分の子を見ずに、他のこどもを見ていただくお願いをしています。せっかくの機会ですので、全体を見て、活動に参加してみてください。また、昨今では撮られた写真がどのように使われるかにも懸念があります。(SNSなどによる投稿)厳しい世の中になりました。
乗り降りは必ず駐車場で
白滝キャンプ場には、指導者・団委員の方の車が数台ありますが、白滝キャンプ場へは、車での進入は禁止しています。スカウトの保護者は駐車場の利用をお願いしています。そして、スカウトの乗り降りは必ず駐車場で行ってください。キャンプ場の入り口付近でスカウトの乗り降りは禁止としています。
キャンプ場入口付近で車を停車し、スカウトだけ降ろしている保護者がいますが、危険ですのでおやめください。入り口は山道に面しており、スピードを出す車が行き交っています。時間に間に合わなくても大丈夫ですので必ず駐車場で乗り降りをして送り迎えをお願いします。今まで事故は一度もありませんが、信号機もない山道ですのでスカウトたちを守る為にもご理解ご協力をお願いします。
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活動を休む場合は、スカウト自ら連絡する
ボーイスカウト盛岡第5団では、カブ隊に上がるとお休みの連絡はスカウト自身が行うようお願いしています。連絡網がありますので、自分の組の組長へ電話をかけて次回の活動を休む旨を自分の声で伝えます。
組長(小学校5年生)は、ほとんどまだ携帯電話を持っていませんので、連絡先は自宅の番号か、親御さんの携帯番号が殆どです。そのため電話をかける際は「ボーイスカウト盛岡第5団、○○組の○○です!○○組長いますでしょうか。」と要件を伝えることで、電話の使い方とマナーなどの社会性を身につけ、伝える力を育むねらいがあります。電話口でのあいさつもこの時に学びます。組長は連絡を受けたら活動時に隊長に報告します。
水筒の中身が「水」の理由
活動に持ってくる飲料水は麦茶・ジュースなどではなく、基本は水のみとお願いしています。ボーイスカウト活動ではキャンプ活動が起源である為、どんな時にでも応用できる液体として、水のみとしています。
例えば、近場に水場がない場所でのキャンプ・調理では水は貴重になります。夏の暑い日に頭を冷やしたりする際にも使えます。また、野外活動が多いボーイスカウトならではの理由として、自分や仲間が怪我した際は患部を洗い流すためにも使用できるようにと考えています。水には糖分も塩分も、カフェインも含まれていませんから、飲み過ぎによるこれらの過剰摂取を心配する必要はありません。たくさん汗をかいてしっかり水分補給をして元気に活動しましょう。
カブ弁・スカ弁が「おにぎり」の理由
午後まで活動がある日は、カブ弁・スカ弁と呼称するご飯を持参してくるようにお願いしています。お弁当箱は不要でおにぎりのみです。緊急の場合や雨の時でも、お箸を使わず立ったままどこでも食べられる移動食としておにぎりを採用しています。また、「自分の事は自分でする」というボーイスカウトの理念のもと、子供でも簡単に作れるご飯という事でおにぎりにしています。しかし実際には親御さんが作っているのが現状です。作れるスカウトは挑戦してみよう!何個でも持ってきて大丈夫です。
具は気候に左右されず、腐らないものとして昔は原則梅干しのみとしていましたが、現在は具は自由(生ものは不可)です。食中毒の観点から海苔は控えるようにお願いしていますが禁止ではありません。(海苔は菌を増殖させます)腐敗には十分気を付けて準備して下さい。諸事情からご用意できないご家庭はコンビニおにぎりでも大丈夫です。(おかずは無しとします)
スカウトのきまり
1日1つ良い事をする
ボーイスカウトではスローガンである「日日の善行(ひびのぜんこう)」を掲げています。小さな事でも1日1つ良いことをすれば立派なスカウトです。
ボーイスカウト盛岡第5団では、入団したスカウト達へ、活動日以外でも、1日1つ良い事をしましょうと伝えています。(主にビーバー隊でお話ししています)些細なことでも大丈夫です。「電気を消してあげた」「物を取ってあげた」「しっかり挨拶できた」など、親御さんも気づいたら褒めてあげてください。それにより、良い事をすることが当たり前となり、正義感・道徳観が充実したこどもへ育ちます。
自分の物は自分で持つ
活動後、帰路への車に向かう際や、舎営などで大きな荷物があるときなどに、親御さんに荷物を持ってもらっているスカウトがいます。どんなに大きく重くても、おうちに戻るまではできる限りスカウト自身に持たせるようにお願いしています。
これには「自分の事は自分でする」という理念はもちろん、忍耐力・持久力・体力を培う目的があります。そしてやり切ったら、たくさんおこさんを褒めてください。やり切ったことで自信を持ち大きく成長します。
ゴミは必ず持ち帰ろう
ボーイスカウトには、「来た時よりも美しく、感謝以外チリ一つ残さない」という精神があります。
ボーイスカウト盛岡第5団の活動は、白滝キャンプ場だけではなく様々な場所で活動します。キャンプ場に限らず、どこで活動してもゴミが出たらその場で捨てるのではなく、必ず持ち帰りましょう。自分のゴミでなくてもゴミが落ちていれば拾う習慣をつけます。動植物にも大きな悪影響を及ぼし、山や海といった環境を破壊するゴミが自然に与える影響を考え、幼いなときから意識することで、社会性と道徳意識を高めます。
舎営などの準備は自分で行う
ボーイスカウトでは「自分の事は自分でする」という理念があります。カブ隊に上がった小学校3年生からは、持ち物はプリントをみて自分で用意するようにお願いしています。
舎営地での出来事として、持ち物の有無を聞いた際、「お母さんが入れたはず」というスカウトがいます。親御さんがすべて準備してくれて、どれが自分の物か分からないケースが多々あります。可能な限り名前を記し、スカウト自身で用意することをお願いしています。一人では難しい場合は、親御さんと一緒に準備すれば、忘れ物の不明が無くなるかと思っています。注意力を身につける目的もあります。
グリーンチーフは自分で書く
ボーイスカウト盛岡第5団では「グリーンチーフ」という広報誌があります。その中にはスカウトたちの感想文も掲載しています。その感想文の事も「グリーンチーフ」と呼んでいます。
活動の終わりの会に、1人選出して、印象に残った活動を題材に感想文を書いてもらっています。スカウトたちが文章を書くということが大切と考えています。書くことにより、伝える力と情報整理など、考える力をつける目的があります。「準備を自分で行う」同様、一人では難しい場合は、親御さんと一緒に考えて書くことも問題ありません。
スマートフォンについて
諸事情からお子さんにスマホを持たせているご家庭も多いと思います。活動に持ってきてもOKですが、活動中はザックにしまい目の前にある自然から多くを学びましょう。
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